疼痛を伴う疾患

疼痛を伴う疾患の臨床症状について
 リウマチ性疾患、頭痛や頚部や腰背部の疼痛など、慢性の疼痛を伴う疾患は不眠を引き起こすことが多いです。

また、不眠によ引剥眠による爽快感・休息感が得られず、日中の倦怠感を強め、疼痛闇値を低下させるため疼痛を悪化させやすいでしょう。

診断について
慢性の疼痛を伴う疾患と関連した不眠、日中の倦怠感の訴えによって診断されます。

治療について
慢性の疼痛の方では、鎮痛剤や睡眠導入薬の耐性や依存性が出現しやすいため、その処方にあたって注意を要します。三環系、選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)などの抗うつ薬を用いた薬物療法や認知行動療法を併用する必要があります。

更年期障害に伴う不眠

更年期障害に伴う不眠の臨床症状について
中高年女性では閉経周辺期の女性ホルモン分泌の変動期で、不眠症状などの身体症状が出現しやすいでしょう。

のぼせ、ほてり、発汗、といった更年期障害に比較的特異的な症状と、不眠、倦怠感などの症状が認められることが多いです。

診断について
更年期障害は閉経周辺期の不定愁訴が症状であり診断は難しいが、のぼせ、ほてり、発汗を伴う不眠ではその可能性が高い。また、ホルモン補充療法による治療的診断も有用なことがあります。

治療について
ホルモン補充療法を行うと、約2週間から3ヵ月以内にのぽせ、ほてり、発汗といった症状とともに不眠症状が軽快することが多いです。

なお、ホルモン補充療法は若干の発癌リスクがあり、ベネフィットとリスクを考える必要があります。

神経症症状や抑うつ症状などがある場合には、精神安定剤、抗うつ薬、漢方製剤や心理療法の併用が必要です。

更年期障害に伴う不眠の体験談

 50歳の女性で約1年前より月経不順となっているが、約3ヵ月前より、ほてり感やのぼせ感、発汗、顔面紅潮などの症状とともに、入眠困難、中途覚醒といった不眠が出現するようになりました。

ホルモン補充療法を開始して2週間後には、ほてり感やのぼせ感といった症状の消失とともに不眠症状も軽快しました。

 

 

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